コンビがベビー用品メーカーとして大きく成長したのは、1961年、「スワン型オマル」の発売がきっかけでした。それまでのオマルはホーロー製や木製でしたが日本で初めてプラスチックを採用。温もりのある感触とかわいらしいデザインで、日本中で大ヒットしました。
しかしその後女性の社会進出が進むとともに少子化が進行。第2次ベビーブームをピークに出生率は下がり続け、松浦さんが社長に就任した2001年にはベビー用品の需要自体が低迷していたといいます。
そこでコンビが取り組んだのが、子育てを応援し楽しくする製品を作ることでした。「赤ちゃんを育てることが、楽しく幸せだと思える社会」をブランドビジョンに、グッドデザイン賞受賞の子守帯「フィットだっこホールド」や、特許を持つ革新的なベビーウェア「ラップクラッチ」など、「お母さん(育児をする人)を支える、もうひとつの手」となる製品を次々と発表。さらに松浦さんが副社長時代から取り組んでいた海外事業も強化し、着実に業績を伸ばしてきました。
一方、ビジネスの拡大に伴い、社内の業務や情報の流れは複雑化していきました。さまざまな部署でバラバラにサーバを導入し、データは分散。使いたいデータがあってもなかなか見つからない状態だったといいます。“生産、販売、財務がそれぞれのシステムで動いていて、統合されていないという感じでした”(松浦さん)
この状態を解消するため、松浦さんはデルのサーバ・ソリューションとERP(Enterprise Resource Planning)の導入を決意します。導入後はデータベースが一本化され、部署間・支店間でもスムーズにデータを共有できるようになりました。松浦さん自身も情報をすぐに把握でき、“判断がすばやくでき、アクションもすばやくできる”ようになったとか。さらに、J-SOX法による統制が厳しくなっている今、データ提出を簡単に行えることも利点だといいます。
“自分の信念を持って、まじめに、一生懸命やるということが、すべての成功につながると思っています”
と語る松浦さん。すでにアジアとアメリカに生産・販売拠点を持つコンビですが、
今後はヨーロッパを含む全世界への展開を目指すとのこと。
“世界のどこでもコンビの製品が見られるようにしていきたい”という松浦さんの言葉どおり、
世界中のお母さんの「もうひとつの手」としてコンビが活躍する日も、そう遠くはなさそうです。