普通の男の子と同じように、子供の頃の家本さんの夢はプロ野球選手になることでした。
しかし11才のとき脳腫瘍を患い、その夢は閉ざされてしまいます。
さらに不運は続き、手術の際のアクシデントで下半身麻痺に。
3年半もの入院生活のあいだ家本さんを励ましてくれたのが、
インターネットでのコミュニケーションでした。そのインターネットの役に立ちたいという思いから、
1997年、家本さんはわずか15歳でITビジネスの起業を決意しました。
最初に問題となったのは会社設立の手続きでした。未成年者が起業する場合、日本の法律では保護者(親)の承諾が定められています。起業に反対するご両親を説得し続けて3日目の夜、“最後にあきらめてもらってハンコを押してもらいました”という家本さん。ご両親の気持ちが変わらないうちにと、その翌朝早速車椅子に乗って法務局に行き、自分で書類を提出。晴れてクララオンラインが誕生しました。
「インターネット」「車椅子」「15歳」この3つのキーワードはメディアの注目を集めました。しかしビジネスの経験や会計知識はなく、会社は一時、倒産寸前の状態に。まずは収益を安定させることが第一と考えた家本さんは、サーバホスティング・ビジネスへの注力を決意します。クララオンラインが運用管理するサーバを、データセンターを持たない企業が、高速ブロードバンドを介して利用するこのサービス。長期的な収益を確保し、経営を立て直すことができたといいます。
ビジネスを立て直した家本さんは、さらに自分の両足の機能も回復させます。「一生車椅子」と宣告されていたにもかかわらず、懸命のリハビリの結果、自分の足で歩く生活を取り戻したのです。
サーバホスティング・ビジネスで使用するサーバの選定時、家本さんが最も重視したのは納品のスケジュールでした。デルのサーバを選んだ理由もそこにありました。“サーバが届くまでの時間がちゃんと約束されていて、それがいつ届くかがWebサイトを通じてちゃんと知らされているからなんです”(家本さん)。期日どおり納品されることで在庫を持つ時間が減り、その結果サーバホスティングサービスの料金も抑えることができたといいます。
シンガポール、台湾、クアラルンプール、上海など、既に海外にもデータセンターを持つクララオンライン。
全センターでデルを統一して使用することで、情報やノウハウを共有できているといいます。
“アジアNo. 1のインターネットサービスプラットフォームカンパニーを目指しています”と語る家本さん。
今後はアメリカやヨーロッパへの進出も視野に入れているとのことです。